ノロウイルスは時期として12月から1月といった冬季に多く発生します。
激しい下痢や嘔吐などを症状とする感染性胃腸炎を引き起こすのです。
感染経路としては大きく分けて接触感染と飛沫感染、空気感染があります。

接触感染とはノロウイルスに汚染された生牡蠣や貝類を十分に加熱しないで摂取した場合、食中毒としてノロウイルスに感染した場合です。
また接触感染には、ノロウイルスに汚染された食品だけでなく便や吐しゃ物に接触した手を介して感染する場合もあります。
ですのでノロウイルスに感染した人が、十分に手を洗わずに調理をすることで食品が汚染されその食品を摂取した場合も起こってしまうのです。
ノロウイルスはとても感染力が強い事が特徴であります。
調理器具だけでなく、日常よく触れるドアノブやテレビのリモコン、電気のスイッチなどから触れる事で感染する場合もあります。

飛沫感染とは、ノロウイルスに感染した人の吐しゃ物などからの飛沫を吸入して感染する場合です。
近くにいた人は衣服などにもウイルスが付着している場合がありますので、直ぐに消毒が必要となります。
吐しゃ物はなるべく処理をして放置しないようにしましょう。

処理をする場合は直接触れないように使い捨て手袋やゴム手袋をして行うようにすると接触感染も予防できます。
ノロウイルスに効果のある消毒剤や除菌剤でウイルス除去することが大事で、吐しゃ物が乾燥する前に取り除くことがポイントです。
アルコールは効き目があまりないとされています。

ノロウイルスは乾燥を好み、乾燥をする事で空気中にウイルスを散りばめてゆき空気感染を引き起こしていきます。
吐しゃ物だけでなく下痢を起こした便からもウイルスを含む小粒子が空気中に舞い上がり、それを吸入してしまったことで感染することも考えられるのです。
このように感染力が強い事から、様々な感染経路を使って人から人へとうつっていきます。
集団感染が多くなるのはそのためです。

ノロウイルスの症状と予防方法について

ノロウイルスの症状は、冒頭に記述した通り、激しい下痢や嘔吐を引き起こします。
それだけではなく発熱、腹痛を伴うこともあります。
健康な人であれば1〜2日間は、それらのつらい症状が続きます。

しかし高齢者や他の原因で免疫力が低下している人、それに小さなお子さんの場合は、それ以上になることもあります。
下痢や嘔吐を繰り返すことにより体内の水分がどんどん失われていくので、脱水症状になることもあります。
脱水症状になると酷い時には水分補給も受け付けないほどの吐き気に襲われることもあるので注意が必要です。
また嘔吐物をのどに詰まらせることによる窒息にも気をつけましょう。

予防方法は、先に記した接触感染時の予防の他にも色々あります。
感染経路は様々なので100%の予防は出来ないのですが、ノロウイルスが発生しやすい時期に関わらず、手をしっかりを洗うことを日頃から習慣付けておくことが第一歩です。
それと体を丈夫にし、免疫力を上げる対策を施しておくことも大切です。

また、外出時にも注意が必要です。
例えば、公共施設で洗面所を使用する時に便座等を除菌出来るものを携帯しておいたり、温風で手を乾かすハンドドライヤーがウイルスを空気中に撒き散らす恐れがあると警鐘を鳴らす人もいるので、使用前にしっかりと手を洗うなど、ひとり一人が気をつけたいものです。

ひとたび家族に感染したと思われる人が出たら、皆が触る可能性のあるもの(例えば手拭用の共用タオル等)は使用を中止した方がよいでしょう。
感染力が強いのでそれを介して家族が次々に感染していくこともあり得ます。
全員が寝込むと看病する人がいなくなってしまうので、極力感染者は一人で食い止めたいところです。

さらに食事を作る時にも気を付けたいです。
症状が出ている人には調理をさせないことはもちろん、仮に食材にウイルスが付着していても充分な加熱調理を行うメニューにすれば、死滅させることが出来、食中毒を防ぐことができます。

意外なものでは掃除機があります。
床に嘔吐した際、それを完全に拭き取ったと思っても、消毒に不備があると、乾燥して生き残ります。
ノロウイルスは乾燥に強く、後日の掃除で噴出す風に舞い上がり、吸い込んで再び感染してしまうこともあります。